Monday, January 3, 2011

戦国時代のクリスマス休戦


1914年12月24日、第一次世界大戦、ドイツ軍とイギリス軍がクリスマスを祝うために一時停戦しました。このハプニングは、広く知られ、多くの人に伝えられ、本や映画にもなったそうです。しかし、日本版のクリスマス休戦は、その正に350年前にありました。

1566年12月、戦国時代の堺で、互いに敵対する二つの勢力が郊外で争っていました。その中には大勢のキリスタンといわれるイエス・キリストを信じていた武士たちもいました。堺のキリスタンたちはクリスマスの日、堺の教会がせまいので、教会の前にある会合所の大広間を借りてクリスマスの飾り付けをしました。
この堺のクリスマスは、「互いに敵対する軍勢から来ていたにもかかわらず、あたかも同一の君主の家臣であるかのように、互いに大なる愛情と礼節をもって応援した」と、当時の宣教師フロイスは記録しています。これが日本で行われた最初のクリスマス休戦となりました。
神田宏大

「み心にかなう人々に平和があるように」聖書・ルカ2:24