「今から200年ほど前、フランスにボルテールという有名な無神論者がいた。彼は、生前、こんなことを言った。『もう100年もたてば、聖書は世の中に1冊も見られなくなってしまい、博物館だけでしか見られなくなるだろう。』
ところでボルテールの予言した100年は、とうの昔に過ぎた。無神論者ボルテールは苦しみながら死んだ。しかし、今なお聖書は存在する。それのみか、ボルテールの家は現在、万国聖書会社の倉庫として用いられ、上から下まで聖書でいっぱいになっている。
また、彼が死んで25年もたたないうちに、聖書を全世界に送り出す聖書協会が設立された。ボルテールの不敬虔な書物を印刷した会社が、その時以来、聖書を印刷するために使われている。
100年以上たった今日では、ボルテールの著書は大きな図書館でしか見ることができない。一方では毎年、全世界で約17、500、000の聖書と、聖書の分冊が売られている。聖書は現在、約1500か国語に翻訳され、世界中の人々に愛読されている。」
小冊子「人類の最大の宝」より