8月22日の読売新聞によると、3人目の患者がA/H1N1の新型インフルエンザによって亡くなりました。NHKニュース: 現在、日本だけで110,000人が感染して、全国的に「流行」しています。夏は、冬と違って、拡大しないはずですが。気になります。
妊婦さんや、他の病気で病んでいる人が特に注意する必要があります。しかし、一番多く感染している年齢は、5才から19才です。私の子供3人は、6才、8才と10才です。9月から感染しやすい小学校に帰ります。子供達は、大人よりも多く長くウイルスを分泌(excrete)するようです。親として心配します。
“The potential for a significant outbreak in the fall is looming,” said President Obama. オバマ大統領は「秋に重大な流行の可能性が迫って来ている」と語りました。また、“The World Health Organization (WHO) cautions of a possible “explosion” in the number of Influenza A- HINI or swine flu cases globally。“「WHOは、新型インフルエンザのグローバル的な「爆発」(explosion)の可能性を注意している。」
もう一つの不安な材料は、新型インフルエンザが「変異」(mutation)している、ということです。6月12日、十代の女の子がサンフランシスコから香港に行き、空港で検査を受け、発熱していたので、病院で検査を受けました。彼女は、無事回復しました。しかし、検査の結果ウイルスが変異したのが分かったのです。
心配になる材料は、十分あるのです。しかし、私の知り合いの科学者や医者は「普通のインフルエンザのように見る必要がある」とメールしました。心配せずに、私は、『知恵』を使うべきだと思います。
先ず、日頃の『知恵』が必要だ、と私は思うのです。十分な睡眠、健康的な食事と適度の運動によって体力をつけるのです。多くうがいしたり、手を洗ったりする必要があります。出来るだけ目、鼻と口に触らないことです。時には、マスクしたり、人混みを避けたりする必要もあります。 ある記事によると、ワクチンが一番良い予防である、とありました。しかし、数は限られていて、10月ごろに成らないと受けられないそうです。
感染したと思ったら、すぐ病院に行って検査を受けるのが大事です。”Tamiflu and Relenza, respectively, can help shorten the duration and severity of H1N1 swine flu.”「タミフルもRelenza両方とも、新型インフルエンザの長さと厳しさを(severity)制限することが出来ます。」それ以上に、十分寝ること、水分、ビタミンと解熱剤を取ることによって回復するのです。家に留まる(stay home)ことや、熱が下がっても24時間人から離れている(keep your distance)ことも大事な対策です。
次に、聖書の『知恵』が必要だ、と私は思うのです。すでに書いたように恐れる材料が十分にあるのです。また、人間の科学的医療的知恵に限度があるのです。新型インフルエンザについてまだ知らないことがいろいろあります。
ですから、創り主からの“恵みを知る”必要があるのです。恵み深い創り主を信じ、頼る必要があるのです。聖書で啓示されている神は、人となり、人を癒し、十字架上で人の罪を負い、人を命がけで愛するお方です。私を愛する方は、病のときも、どんな時も、見守って下さる方で、恵み深い方です。私達に必要な知恵は、愛の神を信じる知恵です。
聖書・ローマ8:32「私たちすべてのために、ご自分の御子をさえ惜しまずに死に渡された方が、どうして、御子といっしょにすべてのものを、私たちに恵んでくださらないことがありましょう。」どのような状況の中も、この方は信じる私達をかえりみて下さるお方です。
最後に、もう一つ聖書の『知恵』が必要だ、と私は思うのです。新型インフルエンザがはじまった頃、ある兵庫県の高校で発生しました。テレビによると、その高校を責め立てる電話があまりにも多くあったそうです。現在は、「愛が冷えている」時代です。それに対して、創り主の恵みを知っている、体験している人は、創り主の恵みと愛を全ての人に、特に患者に、示す必要があるのです。
聖書・ルカ10:32−35「ある人が、エルサレムからエリコへ下る道で、強盗に襲われた。強盗どもは、その人の着物をはぎ取り、なぐりつけ、半殺しにして逃げて行った。たまたま、[宗教家の]祭司がひとり、その道を下って来たが、彼を見ると、[自分の身に危険を感じ]反対側を通り過ぎて行った。同じように[宗教家の]レビ人も、その場所に来て彼を見ると、[自分の身に危険を感じ]反対側を通り過ぎて行った。ところが、ある[差別されていた]サマリヤ人が、旅の途中、そこに来合わせ、彼を見てかわいそうに思い、[自分の身の危険をかえりみずに]近寄って傷にオリーブ油とぶどう酒を注いで、ほうたいをし、自分の家畜に乗せて宿屋に連れて行き介抱してやった。次の日、彼はデナリ二つを取り出し、宿屋の主人に渡して言った。『介抱してあげてください。もっと費用がかかったら、私が帰りに払います。』」
イエス・キリストの例えでした。宗教家は、自分の身の安全しか考えませんでした。違う人種を助けることは、考えませんでした。しかし、他人のサマリヤ人は、自分の身の危険をかえりみずに、徹底的に苦しんでいる人を助けました。「彼を見てかわいそうに思い」の動詞から注意して下さい。無関心は一滴もなかったのです。他人と思えないような深い関心を持って、実践したのです。
アジプト、アレクサンドリアの司教Dionysius(西暦300ごろ), はこう書きました。「教会の長老、執事と信徒が、自分の身の危険を無視し、病人の治療の責任をとった。」なぜでしょうか? Gary Ferngrenは、Medicine and Health Care in Early Christianity(医療と初代キリスト教の健康ケア)と言う本で、初代キリスト教の慈善は、imagio Dei[人間が神に似せて創られた]という聖書思想によって影響された。神の愛が兄弟に対して自発的な愛を要求していた。兄弟を愛していなかったら、神を愛していると言えなかった。この確信によって、クリスチャンは、貧しい人、病人、未亡人と孤児のためのしっかりしたケア・システムを作っていた。疫病が襲った時、教会がこのシステムを用いて教会以外の人のために素早いケアを与えた。(省略)
私達自身にインフルエンザがかかった時、他の人をかえりみて、「家にいる(stay home)ことや、熱が下がっても24時間人から離れている(keep your distance)ことも大事な対策です。」しかし、他の人がかかった時、私達は、その人に冷たくしたり、責め立てたり、距離を置いといたりしては成りません。
逆に、自分に危険を犯しても、その人に愛の手を差し伸べるのです。電話をかけたり、メールを送ったりすることもできます。知恵を使いながら、尋ねて、花や雑誌などをあげたり、聖書によって励ましたり、祈ったりするのです。特に、新型インフルエンザがより広がり厳しくなる時、医療機関の方や一般の方が犠牲的な愛を示す時が来ると思います。体と心を備えましょう。
今の新型インフルエンザは、普通のインフルエンザと変らない面があります。日頃の知恵が必要です。しかし、ウイルスの変化について分からないこともあり、不安な面があります。ですから、創り主の恵みを信じ頼り、他人を愛す知恵が必要です。イエス・キリストの言葉「なんでも、自分にしてもらいたいことは、他の人にもそのようにしなさい。」聖書・マタイ7:12