Wednesday, July 22, 2009

私は真理を求めた。



アブラハム・カイパーは、オランダの神学者で総理大臣までつとめ、アムステルダムのフリー大学を創立しました。彼が若い日のころ経験したことを『詩篇講解』で思いめぐらしていました。
『私は真理を求めた。真理は哲学の世界に輝いているように思えた。それで懸命に哲学の研究に己れの人生の意義を求めた。(デカルト、スピノザ、ライプニッツ、カント、シェリング。。。。) しかし、 求めれば求めるほど、真理の姿は地平線の彼方に隠れて行った。そうした時、ただ幼い日から手にしていた聖書の中にこそ真理が輝いていることに気づいた。それは感謝だった。神、人となりたまい、十字架にかかり、我がために死にたまえり。この福音は私をして駑喜せしめる。我れ宇宙にありて、かくも神に愛せらる。何ぞわが人生無意義なりや。わが短かき生涯も、実に永遠の神の栄光をあらわすを得と。何ぞ無意義と云うべけんや。』