オバマ次期米大統領の1月20日の就任宣誓に、アブラハム・リンカーン大統領が1861年の1期目の就任式で使用した聖書を用いると発表しました。奴隷解放を宣言し、『分断なき国家』を掲げたリンカーンの聖書を使うことで、オバマ氏は「一つのアメリカ」を強調する考えです。リンカーンが手を載せ、就任を宣誓した聖書は、日ごろから使っていた聖書とは別にありました。就任前から暗殺予告が相次いだリンカーンは、地元中西部イリノイ州からこっそり列車に乗り込み、就任式がある首都ワシントンへ向かいました。その際、普段使っていた聖書は別送便に入っていたといわれています。聖書は現在、ワシントンの連邦議会図書館に所蔵されています。2月12日でリンカーンの生誕から200年です。聖書は同日から5月9日まで連邦議会図書館で展示され、その後全米5カ所で公開される予定です。 [毎日新聞より]
「この偉大な本(聖書)が。。。神が人類に与えた最大の賜物である。」アブラハム・リンカーン
聖書の主題は主イエス・キリスト御自身です。1862年、53才であったリンカーンの最愛の息子ウィリーが亡くなりました。リンカーンの妻は、ニューエージの霊媒を通して慰めを得ようとしたました。しかし、リンカーンは、ワシントンのニューヨークアベニュー長老教会の牧師フィニアス・ガーリーに声をかけました。長時間話した後、リンカーンは、キリストに回心しました。[この回心がリンカーンを奴隷解放の道に導きました。] アブラハム・リンカーン、’何回も何回も、私は、神意外の誰にも頼る事が出来ずに、その御前にひざまずくしかありませんでした。’ [ジョン・パイパー師より]
リンカーンは、人権で有名ですが、聖書の人権の基盤は、2つあります。一つ、人間は、「神のかたちに創られた」ことです(創世記1:26−27)。人間は、神と違って、罪人(つみびと)でありますが、人間は尊いので、神と語り合う可能性を持っています。2つ、神であるイエスは、罪人である人間を愛し、人の罪を負い十字架上で身代わりとなって死なれました。聖書「しかし、私たちがまだ罪人であった時に、神様はキリスト様を遣わしてくださいました。 そのキリスト様が私たちのために死んだことにより、神様は私たちに、大きな愛を示してくださったのです、」(ローマ5:8)。この愛が、神の偉大さを説いているだけではなく、人間の尊さをも語っています。聖書に揺るがない人権と隣人愛があるのです。